株式会社ティービーアイ民事・刑事事件のリーガルサポートをする調査の専門家

2022.07.27

企業の生産性低下の一因

人為的なリスク弊社に企業様からご相談が多い調査の一例として、人為的なリスクマネジメントのひとつが、支店、支社等の責任者や社員の行動確認調査です。業績が低下し、その明確な理由が認められないのにも関わらず、確かに業績は低下しているという事です。そこで人為的な要素を探ってみると、優秀であったはずの人材の成績が落ちている・・・。どうやら、それに比例して支社や支店の業績も低下し始めている事がわかってきたのです。中には、極秘裏に一部の社員に聴き取りをしてみると、やはり上司に対する不満がでてきたため、その事実確認をする必要が出て来たのです。不満の事実確認を行うと、実に様々な原因がわかってきます。ある企業は、海外支社の責任者が午後になると突然会社から姿を消し、そのまま帰宅してしまい、これが毎日の様に続く有様。これによって社員の士気はそがれ、業績の低下となっていったわけです。また、ある企業は営業の上席者が急に成績が低下しました。一部、歩合制である給料体系であるため、それだけ成績が下がれば当然に給料も下がる・・・。しかし下がった給料では、その人物の生活環境はとても維持していく事は難しいはず、という事で事実確認のために行動確認調査を行ったのです。調査の結果、この人物は依頼会社と同業の会社を密かに設立、依頼会社の社員として給料を得ながら、依頼会社の顧客にも接触して収入を得ていたのです。この設立した別会社の代表者は、また別の人物に就任させて依頼会社には単に取引先の開拓のように装って日々活動していたわけです。いずれも調査によって事実が確認されたので、降格(帰国)、解雇といった処置を取られ事態は収束したという事です。